名監督の資質

野球ボール

プロ野球の歴史はかなり長くなってきましたが、名監督と呼ばれる人というのは近年あまり出てこないようになっています。群雄割拠の時代を迎え、数年単位で活躍するチームは出ても、次の年に日本一などを逃せばその責任をとってプロ野球の監督を辞めてしまうケースが多くなっているためです。野村元監督のように、名監督と呼ばれる人材は、1球団だけで請われるのではなく、何球団にもわたって監督をしており、特定の球団だけで活躍する監督は名監督とは言えません。

こうした監督になる資質として、人脈の広さ、先を見通す力があります。人脈の広さというのは、例えばコーチなどを招集する際、この人が監督であれば必ずコーチとしてやってくるような人を指します。それは友達としてではなく、コーチとしての能力、監督としての力量をお互いに認め合った関係としてそういう人がいるかどうかが問われます。次に、先を見通す力として、数年後に優勝、日本一を目指す場合に戦力の整備をどのようにしていくかというのが分かっているかどうかが問われることとなります。

こうした資質を持つ人は少なくとも監督として結果を残します。また、選手のコントロール術にも長けており、どうすれば気持ちよく働いてもらうかなどが分かる人でなければ務まりません。

2016・2017年と広島を連覇に導いた緒方監督は名監督へ、着実に実績を積み上げています。