日本のプロ野球 二世選手は成功しない
プロ野球で二世選手といえば誰を思い浮かべますか?
やはり、まずは長嶋一茂さん、そして野村克則さんでしょうか。お2人ともお父さんは歴史に残るほどの大選手ながら、本人はプロでは目立った活躍ができませんでした。この2人、特に長嶋一茂んさんの印象が強いため、日本では二世選手は活躍できないという印象が強いです。
では、本場アメリカではどうなのでしょうか。
アメリカでは、二世選手にも一流選手がたくさんいます。例を挙げると、バリー・ボンズ、ケン・グリフィー・ジュニア、カル・リプケン・ジュニアなどなど。阪神で活躍したセシル・フィルダーの息子プリンス・フィルダーも有名です。
この差はどこから出てくるのか、正確なところはわかりませんが、一説によると日本ではプロアマ協定があってプロ野球選手はアマチュア選手の指導ができないため、親子であっても厳密にいうと指導してはいけなかったのだそうです。今では緩和されていますが、それが一因だったのかも知れません。
実は、日本でも二世選手で超一流になった選手が1人だけいます。それは元広島カープの黒田博樹投手。あまり知られていませんが、お父さんも南海ホークスなどで野手として活躍したプロ野球選手でした。ただ、現役は8年間で決して一流と言える成績は残せなかったので、親子揃って一流プレイヤーとは言えないのかも知れません。
実力だけが物を言う世界なだけに、親の七光りだけでは成功できないのが現実なのでしょう。ただ親から野球選手としてのDNAを受け継いでいることは間違いないので、今後は親子揃って一流と言える選手が登場するかもしれません。